失語症者を取り巻く社会課題~失語症協議会理事長 園田尚美先生に聞く~その1
みなさん、こんにちは。今日は4月13日に、失語症協議会理事長である園田尚美先生のセミナーについてお伝えしようと思います。
園田尚美先生については、この記事の最後に記載していますが、私は、このテーマについて日本で一番語れる人だと思っています。
失語症の方のリハビリについて
失語症は、数年にわたって改善が見込まれる障害であると、医学的にも検証されている障害です。
ところが、2006年の診療報酬改定、その後の様々な改定により、リハビリの期間は短縮される傾向にあります。今回、園田先生も以下のことを話してます。
病院のリハビリだけでは在宅生活に役立たず、地域でのリハビリ施設がない
病院という特殊な環境と実生活がかけ離れていますよね。例えば、歩行練習ひとつとってもフラットで物がない床を、理学療法士さんと歩きます。
でも、自宅は狭いし、物が置いてあったり、段差があったり。失語症の方がこまる言葉もそうです。
病院ではかんたんなやり取りだけですし、配慮してもらえるかもしれませんが、生活ではそうはいきません。
要は、退院してからが、失語症の人も家族も、ものすごーーーく大変ってことです。
なのに、麻痺も失語症についても、リハビリの機会は激減するという矛盾。
せっかくの回復期間が無駄になり、長期的なリハビリが受けられない。
麻痺や失語症のリハビリが受けられる施設が少ないだけではありません。
介護保険を使ってリハビリをしようとしたら、介護認定が必要です。でも、退院してすぐに認定がおりていない人もたくさんいます。
ケアマネージャーを決めて、そこから利用する施設を見学したり、契約したり。訪問リハビリも同じです。ここで、空白期間ができますね。
私がオンライン言語リハビリ「ことばの天使」を事業化したのも、こうした課題を解決したいと思ったからなのです。
退院からスムーズに、それも自宅で受けられる。期限も本人の希望で決められる。そうした自由度は、保険外だからできることだと思っています。
https://peraichi.com/landing_pages/view/kuruminomorionline/
園田尚美先生の活動と想いについて
2003年ご主人が脳塞栓により、重度失語法右片麻痺となりました。退院後、ご主人のリハビリや情報収集に非常に苦労され、NPO法人日本失語症協議会を知り入会します。
その後理事を経て、現在理事長です。
協議会では調査研究事業を数例発表するにあたり、回復期病院退院後に10年経過しても失語症の回復が可能というエビデンスがあるにも関わらず、退院後、回復を促すような施設がほとんどないことが判明。
そこで、東京杉並区荻窪に、都の認可を受け障害者総合支援法による、失語症・高次脳機能障害者の機能訓練事業「言語生活サポートセンター」開設し、10年になります。
サポートセンターの経営にも苦労があり、昨年、クラウドファンディングで資金調達を行っています。そのあたりの事情については、こちらをご覧ください
https://camp-fire.jp/projects/view/715239
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