失語症の多くは、脳卒中や頭部外傷などの脳血管疾患が原因です。ある日を境に、命の危険に直面し、その日から障害者となります。多くの家族さんは、まずは命が助かったことに安堵し、そのあと、麻痺が残った場合は「少しでも歩けるように、手が動くように」と望みます。入院中は、かなり重度の失語症でないかぎり、言葉よりも身体の問題に目がい...Read More
私は今オンラインで言語リハをしています。今日は発症から数年経過した重度の失語症の方との練習!はじめは、単語も全く言えない状態だったのですが、今日は、「くつしたを・・・はく」「とうふを・・・」たべると、少しだけ文章が出ました!隣の家族さんと一緒にハイタッチ! 失語症は、頭の中の言葉を失われるわけではないのです。言葉は残っ...Read More
MITとは、歌と言葉を橋渡しするセラピーで、ブローカ失語症のように、言葉が出にくくなった失語症方に効果があると言われています。世界的に有名なこのセラピーですが、日本では第1人者である関啓子先生ご自身が、脳梗塞で倒れて、しばらく活動ができなかったため、臨床の数が少ないのです。しかし、先生の長年の想いが実り、今年度、オンラ...Read More
遠くに住んでいるからこそ、心配なことがありますよね。 声が聞きたいだろうなと思って電話を 入れてあげようという気持ちはよくわかります。しかし、顔が見えない、音声だけの電話でのやり取りは、たとえ軽度の失語症の方でも難しいものなのです。そして親しい家族の声だけに、ご本人は何とか電話で話したいという気持ちが募り、できない自分...Read More
言葉が話せないからと過保護になりすぎて、あれもこれも全て家族がしているという家庭もあります。電車やバスに乗るなども難しいのではないかと思いがちですが、ヘルプマークや緊急連絡先などを書いた紙をもってもらって、自立できる方法を考えてみましょう。始めは遠くから見守ってでもいいのですが、1人で出かけたい時に出かけられることは、...Read More
家族さんの中には、失語症を学ぼうと様々な本を探される方も多いですね。しかし医療関係者向けに書いてある本は、あまりおすすめしません。学術的で医学的な本は、多くの症状を網羅するように書いてあり、ご本人様にカスタマイズしたものではないのです。リハビリテーションメソッドも書いてありますが、それは専門職が評価して選ぶものです。な...Read More
言葉がスムーズに話せなくても、知的機能に低下はありません(合併している人もいますが)なので、本人の前で「この人は~」とか口に出すのは控えましょう。自分のことは聞こえていると言うか、理解ができていることが多いです。よくあるパターンとしては、「いつになったら喋られるのですか?」「困るんですよ、何を言いたいのかわからなくて...Read More
話せないことをが目立つために、「話せるようになってほしい」と訴える家族さんが多いのですが、話す前にまず「聞く力」をつけることの方が大事です。 外国語の習得でも同じで、まずは理解することからですよね。 コミュニケーションは言葉以外でも図ることは可能です。特に失語症のある人は、言語以外の情報を、持てる能力をフル発揮して受け...Read More
失語症になってコミュニケーションが難しくなり、暗い表情をしているご本人を前に、何かできないかなと思う家族さまは非常に多いです。そこで、家族さまにどのような関わりが良いか、そして家族ならではの関りについてお話ししたいと思います。 早く治ってほしい、少しでも喋ってほしいという気持ちはよくわかります。だから「何かしゃべって...Read More