【前行性健忘】新しいことを覚えられない辛さと混乱の中での生活

【前行性健忘】新しいことを覚えられない辛さと混乱の中での生活
今回も記憶障害について書いていきます。
多くの人は、新しいことが覚えられなくなった、覚えにくくなった、これを、前行性健忘と言います。
単に、病気や怪我によって、意識障害があったり、注意力が落ちているために、記憶ができない場合もあります。
記憶って、まずは情報をインプットして、それを脳内が保持して、そして必要に応じて引っ張り出してくる、こんなサイクルですよね。
なので、急性期病院にいる時に、ぼんやりして、いろんな記憶があいまいになっている人も、意識がはっきりしてきて、注意力もあがってくると、改善してきます
しかし、ある程度回復した人でも、新しいことを覚えるのは苦手で、生活で困ることがたくさんあります。
私たちの生活って、新しい情報の嵐なのです。今日一日を振り返ってみてください。もう、どんだけたくさんのことがあったか!
こうした出来事の、一部が抜けたり、まだら模様であったりするのが、多くの記憶障害の人です。
そして、こうした新しい出来事が覚えられない症状が、生活の中でとても困るのです。
入院中にお見舞に来た人と歓談してたのに、そのあと「誰が来てたっけ?」「なんの話だっけ?」と忘れている。
「明日のリハビリは何時ですよ」「今日は検査がありますよ」と言われても、忘れてしまい、声をかけられて、「はて?なんのこと?」
お薬を時々飲み忘れる、自分のお部屋を忘れてウロウロ。
こうした、記憶に関する障害は、相手に指摘されることが多いので、ほとんどの人が自覚症状があって、これはやばいと気づくわけです。
「あほになってしまった・・」こんな表現をする人が多いです。そして、混乱する。
考えてみてください、さっきまで、数時間前まで、数日前までの自分の行動が思い出せないって、不安でしょうがないですよね。
当然、そんな自分を隠そうとします。「あ、そうだった」とか「わかってるよ」って。
でもね、一瞬、混乱する表情をしているので、ここが「ほんとに覚えているかどうか」を評価するポイントです。

私の活動をご紹介

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください